ドライバーの義務「増し締め」
以前からトラックの脱輪事故はありましたが、
昨今は特に増加しています。
脱輪は迷惑を掛けるだけでなく
人の命までも奪いかねなのでとても危険です。
その中でも特に増加するのが
積雪する前に冬用タイヤに交換しておこうとする11月からだそうで、
脱輪を起こすほとんどがタイヤ交換後1ヵ月以内だそうです。
脱輪を起こさないためにも
車のメンテナンスや点検を行うことは
運転するドライバー、
運送会社の義務といえます。
KBSではチェック表を作り、
1週間に1回以上は「増し締め」を行うことにしました。
(遅かったぐらいです・・・汗)
タイヤを留めてあるボルトには
「JIS」といわれる規格と、

「ISO」といわれる規格があり、

タイヤを締める際に
ボルトの回す方向が異なってきます。
(見た目での判断が難しいので大きさで確認)
「JIS」・・・ソケット41mm 逆ネジ(運転席側/時計回り)(助手席側/反時計回り)
「ISO」・・・ソケット33mm 正ネジ(運転席側/時計回り)(助手席側/時計回り)
間違ってしまうと、
逆に緩めてしまった事に気付かず運行してしまう恐れがあるので
十分な確認をしたうえで増し締めを行わなければなりません。

ボルトを締める器具のトルクレンチは
とても重いので二人で行います。
(締め付けの強さは650Nmにメモリを合わせ、「カチッ」と鳴るまで)
見た目でも緩みが分かるように
ホイールナットインジケーターをつけました。

これはボルトにつけて三角の向きを合わせておき
三角が向き合っていないと緩んだということになります。

より安全に、安心した運行が出来るように、
そして少しでも事故のない社会を作っていくことも
運送会社の責任であり使命なのです。